「Dojo」の現在の活用方法や、コスト削減の効果などについて、成瀬氏に詳しく伺いました。
成瀬氏の部署(社長室 情報企画部)についてのご紹介
主な業務内容
- グループを含めた情報戦略の企画、立案及び推進
- 情報技術を活用した業務改革の企画、立案及び推進
- 情報通信技術及び活用に関する調査、分析及び評価
- 全社・部門情報予算管理及び情報投資の統轄管理
- 情報セキュリティを主体とした、会社のITガバナンスの企画、立案及び推進
- 情報通信共通基盤及び業務システムの整備及び運用の統括管理
Dojoを導入した理由
今回、大成建設で、オンラインコンテンツ/マニュアル自動作成ツール「Dojo」をご導入された理由と導入して良かった事をお聞かせ下さい。
ICTが業務と一体化し広範囲・多数の社内外関係者が利用する環境下で、学習効果の高い効果的なマニュアルが必要となっていました。
たとえば、SUPER-TRIOは6,000社の協力会社様がインターネットを通じて利用する電子調達システムであり、ヘルプデスクに利用方法の問い合わせが多かったのですが、Dojoのオペレーションレクチャー及びオートデモンストレーションを各画面に掲載することで、問い合わせ件数が激減しました。
学習管理システムを導入した理由
学習管理システム(LMS)を導入された理由はなんでしょうか。
2008年にDojoの専用LMSの学習管理システムを導入し、eラーニングへの活用も始めました。
コンプライアンス・情報セキュリティ・BCPは個人の意識に依存する部分も多いので、全社員に注意喚起・意識高揚を繰り返し行う必要があります。
広く社内で利用されているMicrosoft® PowerPoint®を用いて各部門がeラーニングコンテンツを作成し、Dojoと学習管理システムを組み合わせることで簡便にeラーニングを実施できるようになりました。
実際に、Dojoと学習管理システムを使用して、この半年間で全社員を対象としたeラーニング研修を数コース実施しています。
eラーニングの効果とは具体的にどのようなことでしょうか。
eラーニングの効果は受講者のメリットである研修先への移動や日程調整が不要といった点があり、研修管理者としてのメリットは、研修室と講師の確保・日程調整・研修室費用・出張費・講師費が不要になる点です。
その他には、「多数の受講者に」「いつでもどこでも」「自分のペースで」「判るまで」学習可能でテスト結果がリアルタイムにフィードバック可能であることがあげられます。
総合建設業の特性上、国内外の1,000個以上のテンポラリーな事業拠点に社員が散在しておりますから、集合教育が困難であるため、eラーニングのメリットは非常に大きいと感じています。
学習管理システム(LMS)も併せて使ってみての感想はいかがでしょうか。
eラーニングシステムはASPやパッケージも検討しましたが、Dojoで工夫さえすれば必要十分な効果が発揮できるだけではなく、極めてコスト・パフォーマンスが高いのです。また、社内の12,000名の利用者の組織・人事情報とリンクさせてアカウント管理を自動化し、個人認証した全社ポータルからのシングル・サインオンが実現できましたので、ASP利用のeラーニングに比べて利用運用負荷が非常に低いという点でも評価しています。
今後のDojoと学習管理システムへの要望
今後のDojoと学習管理システムへのご要望をお聞かせ下さい。
すでにお願いしている要望はバージョンアップで吸収していただいているものも多く、スピーディな対応に感謝しています。今後は双方向性を活かしてアンケート型のコミュニケーションも学習管理システムに統合していきたいと考えています。
掲載日:2010年11月19日
(このインタビューは、2009年11月19日 建通新聞 3面 に掲載されました)