- 業種
- 製造・機械
- 従業員数
- 1000人以上
- 課題
-
- マニュアル工数削減
- 業務標準化・品質向上
40年以上に渡ってPCの企画・開発から製造・販売・サポートに携わり、メイドインジャパンのPCメーカーとして市場から高い信頼を得ている富士通クライアントコンピューティング株式会社様に、Dojoを導入した経緯と効果などについて話を伺いました。
会社概要
メイドインジャパンのPCメーカー
当社は1981年のFM-8発売以降、40年以上に渡ってPCの企画・開発から製造・販売・サポートに至るまで一貫して自社で担い、お客様の多様なニーズにいち早く応えてきました。2016年2月には新たな体制となり、富士通クライアントコンピューティング株式会社としてスタートしています。
主な事業は、多様化するお客様の生活シーンにベストフィットする商品で豊かなPCライフをお届けする国内コンシューマビジネスと、国内一貫体制の強みを活かしたカスタマイズでお客様のビジネスに貢献する国内法人ビジネスを展開しています。開発拠点を本社川崎に置き、島根(株式会社島根富士通)で生産を行うメイドインジャパンのクオリティを強みに、日本人のライフスタイルに合ったPCを追求しつつ、日本国内へのスピーディーなデリバリーに対応。さらに、北は北海道、南は九州まで営業サポート拠点を設け、ユーザーサイドに立ったきめ細かいサポートを届けています。
高い技術力も当社の大きな武器となっています。とくに軽量化には力を入れており、2017年には13.3型で世界最軽量の約748gを実現したモバイルノートPCを発売。そして現在は、14型の大画面で約634gという圧倒的な軽さを実現したモデルも発売しています。もちろん、ただ軽いだけでなく堅牢性も維持。さらに、キーボードの打ちやすさにも配慮しています。
当社は「信頼される製品・サービス」を社会に届けていくことを使命に、共創を通じた持続可能な価値創出を目指し、さらなる成長と革新に挑戦し続けてまいります。
導入の背景・課題
テレワークの増加でマニュアルが必要に
マニュアルは部門ごと必要に応じ担当者レベルで作成していくスタイルでした。「なかなかマニュアルが更新されない」「マニュアルが形骸化している」などの課題はありましたが、分からないことは近くの上司や先輩に聞けば解決するため、大きな問題にはなっていませんでした。しかし、コロナ禍で状況は一変しました。
テレワークが主流になったため、業務の進め方や業務システムの使い方などの確認もオンラインになってしまい、リアルタイムに解決することが難しい状況になりました。とくにコロナ禍に入社した新入社員は、オンラインのみで業務の目的やフローを理解するのは難しく、業務の習得に時間を要していました。また、経験ある社員も、テレワークで業務のコンセンサスを図るには、マニュアルなどを起点としたルールの重要性を認識。さらに、基幹システムのリプレースという状況が重なり、マニュアル作成への取り組みが活発化するようになりました。

比較・検討と導入プロセス
効率的な仕組みと導入しやすいコストに魅力
Dojoに出会ったのは2022年の展示会です。ほかにもマニュアル作成ツールを検討しましたが、自動で画面キャプチャーを取ってくれる効率的な仕組みと、導入しやすいコストに魅力を感じ、Dojoの導入を決断。同年12月に15ライセンスを導入させていただきました。15ライセンスは導入を主幹した生産管理部門に加え、マニュアル整備の声が上がっていた部門、そして基幹システムのリプレース分を考慮して算出した数字です。
全社的にマニュアル作成に取り組む体制を構築
生産管理本部からマニュアル整備がスタートし、徐々にマニュアル整備のプロジェクトを拡大していきました。プロジェクトが大きく動き出したのは、新たな基幹システムの本稼働が間近に迫り、操作マニュアル作成が佳境に入ってきたときです。その際、Dojoの運用・管理を業務改善に取り組むコーポレート本部 業務革新統括部に移管し、全社的にマニュアル作成に取り組む体制を構築しました。
2025年3月にはDojoのライセンスを25まで増やし、5月にはマニュアル作成の説明会を実施。その後、部門ごとにDojo説明会を行い、SharePointにDojoのページを作成して説明会の動画やTips集などをアップするなど、啓蒙活動に注力してきました。おかげさまで、本社はもちろん、島根の工場に至るまで幅広くDojoが活用されるようになりました。

利用部門の声と今後の展開
操作の復習に役立つ
サービス事業本部 サービスオファリング事業部 DaaSビジネス推進部 小林 ひとみ様:基幹システムのリプレースに伴い、新しいシステム操作を一から理解する必要がありました。操作しながらDojoで画面を自動キャプチャーすることで、実際の挙動と操作内容を同時に確認でき、理解を着実に進めることができました。エラーが発生した場合も、前後の操作画面をさかのぼって確認できるため、どの工程に原因があったのかを把握しやすいと感じました。こうした仕組みにより、自身の操作を客観的に振り返りながら整理でき、結果として業務マニュアルや操作手順書を効率的に作成することにつながっています。
RPAの仕様書づくりに活用
コーポレート本部 情報システム統括部 開発部 馬場 ひとみ様:特定のシステム開発ではなく、システム操作を含めた日常業務全体を改善する業務に関わっています。現在は、依頼元でのルーチン化しているシステム操作やExcel作業などを自動化するRPA作成を担当しており、そのなかでDojoが大きな役割を果たしています。依頼があった際、以前はRPA化する複雑なシステム操作やExcelの作業をオンライン会議でヒアリングし、その録画を見ながら同じ操作を行い、画面キャプチャーしながら正確に操作を再現する必要がありました。ひとつでも間違いがあれば、RPAは正常に動作しないため、作業としては大きな負担となっていました。Dojo導入後は操作を自動でキャプチャーできるため、手作業による負担が大きく軽減されました。現在は、Dojoで作成した操作手順を依頼元で作成する運用への切り替えを進めており、さらなる効率化を目指しています。
視覚的なフローチャートを作成できる
ダイレクト事業本部 e-ビジネス営業統括部 FITS営業部 金子 将郎様:オンラインストアの運営に携わっており、今回は基幹システムのリプレースにともない、新規アカウント登録のマニュアル作成を担当しました。部門としてDojoの活用はマストではありませんでしたが、Dojoの動画を見て使いやすそうな印象は持ちました。しっかり動画で学習してからDojoを使ったせいか、操作は簡単そのもの。自分で画面キャプチャーする必要がないため、マニュアルを作成するストレスもありません。また、視覚的なフローチャートという使い方でもDojoは役立ちました。そもそもまったく新しい基幹システムですから、操作の流れを理解するだけでも苦労しますが、Dojoを使ってフローチャートにすれば、システム全体の流れを視覚的に説明することができます。
全体で約1,000件のマニュアルを作成
新たな基幹システムのマニュアル作成に関してはほぼ終了しており、全体で約1,000件を作成することができました。コーポレート本部 業務革新統括部で特定のフォーマットを推奨したこともあって、見栄えの良いマニュアルを作成できたと思っています。なお、基幹システムに関しては、リプレース後の実務のなかでさまざまなパターンの派生業務が発生するはずですから、それに並行してマニュアル作成も進めていければと考えています。引き続き、御社のサポートにも期待しています。今後ともよろしくお願いいたします。