製造業では、製品の高度化や多品種展開にともない、マニュアル作成の負担がますます大きくなっています。結果として、設計者や技術者が本来の業務に集中しにくくなっているケースも少なくありません。
こうした状況を打開するために、ドキュメントの標準化・自動化は今や必須の取り組みです。クラウド型マニュアルソリューション「e-manual」は、テンプレート化・モジュール化・自動組版といった機能を備え、短期間かつ高品質なマニュアル作成を実現します。
本記事では、現場が抱える課題を整理したうえで、「e-manual」を活用した具体的な解決方法とその導入効果をご紹介します。
INDEX
1.なぜマニュアル作成は“手間がかかる”のか?

製造業の現場では、以下のような構造的な課題がマニュアル作成の非効率を招いています。
- 担当者ごとにレイアウトや使用ツールが異なり、文書の品質がバラつく
- 過去の資料を流用できず、毎回ゼロからの作成になる
- 最新版の管理や改訂履歴の追跡が煩雑
- テンプレートや記載ルールがなく、属人的な対応に依存している
こうした状況が続くと、マニュアルの品質が下がり、問い合わせの増加や作業工数の肥大化を引き起こします。最終的には、製品開発のスピードにも悪影響を及ぼしかねません。
2.e-manualが実現するマニュアルDX
2-1.テンプレートとルールの統一で標準化を実現
「e-manual」では、フォント、見出し構成、レイアウトなどをテンプレート化。誰が作っても統一されたマニュアルを作成できるため、可読性や操作性が格段に向上します。
2-2.モジュール化で再利用性を確保
共通の文書要素(例:安全上の注意、設置手順など)をモジュール化することで、一度修正すれば関連マニュアルも自動で更新。修正漏れを防ぎ、更新作業の手間を大幅に削減できます。
2-3.承認フローと履歴管理をシステム化
承認フロー機能を搭載しており、改訂履歴の管理や関係者レビューも一元化。属人化を防ぎ、透明性のある文書管理が可能です。
3.その他の主な機能・特徴

- マルチフォーマット出力:HTML/PDF/XML形式に対応し、Webマニュアルやeラーニングとの連携もスムーズ
- 自動組版:DTP作業が不要になり、レイアウト調整の手間を解消
- 用語フィルター:表記の揺れを一括で修正
- 翻訳メモリ連携:翻訳作業を効率化し、多言語展開に対応
- 閲覧専用ポータル:アクセス権設定や全文検索機能でユーザーにも使いやすい
4.導入事例:年間9,400万円のコスト削減を実現
ある建機メーカーK社では、設計・製造・サービスの各部門から現場ヒアリングを実施した上で、e-manualの導入と文書体制の見直しを行いました。その結果、次のような効果を得ています。
- 年間コスト削減:9,400万円(DTP外注費・人件費の削減含む)
- DTPオペレーター:5名 → 3名に削減
- 外注費:3,000円/ページ × 600ページ × 50本 → ゼロに
5.マニュアル改善はDXへの第一歩
マニュアル作成の標準化と自動化は、単なる業務効率化にとどまらず、設計・製造部門が本来の業務に専念できる環境を整えることにもつながります。さらに、テンプレートやモジュールに蓄積されたノウハウは、多言語対応やスマートグラスによるARマニュアル支援といった、将来的な取り組みにも活用可能です。
“書くことに時間をかけない”仕組みづくりを通じて、貴社のDX推進をさらに加速させましょう。
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テンダのマニュアルトータルソリューション
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